前回に引き続きネットショップ運営を行う上でおさえておきたい基本用語をご案内いたします。今回は「か行」の基本用語をまとめてみましたので是非ご参考にしてみてください。
ECコンサルで聞かれることも多いキーワードを優先してご紹介します。
回遊性
回遊率とは、あるサイトを訪れた1人のユーザーが、そのサイトのページをどれほど見て回ってくれたのかという度合いを示すWebマーケティングの指標です。具体的な数値で示されるものではなく、ユーザーごとの平均PVや直帰率などをもとに判断されます。回遊率が高くなれば、自然とユーザーのサイト閲覧時間は増加します。それにより、さまざまな商品への認知度があがり、売り上げが増える機会が増えることになります。ですから、とくにECサイトなどではユーザーの興味関心を引き続けることが重要になるので、デザインを工夫したり、閲覧できる商品を増やしたりといった対策がとられることになります。
Google AdWords (グーグルアドワーズ)
Google社が広告主に対して提供するクリック課金広告サービスの名称です。リスティング広告(検索連動型広告)も、AdWordsが提供するサービスの1つです。広告費用は、オークション形式で決められたクリック単価及び利用者のクリック回数に応じて決定されます。
クラウドソーシング
従来は、仕事を「外」側に委託する際は、少数のプロに制作を依頼するかたちが大半でした(=アウトソーシング)。しかし、インターネットの普及により、ランサーズなどに代表される開かれた人的ネットワークを通じて速やかに募集や発注をかけることが可能になりました。(=クラウドソーシング)。クラウド=群衆(不特定多数の他者)に適切な委託をすることで、従来よりも安価に知的な労働力を調達することが可能になります。
KPI(ケーピーアイ)
キーパフォーマンスインディケーター。「重要経営指標」「重要業績指標」と呼ばれます。目標に対する数値計画とその管理の経過を指す言葉です。アクセス解析においては、目標値に対する状況を示す指標として扱われます。どのような数値やデータをKPIとするかはその達成目標によって変化しますので、目標との相関関係のある指標を適切に選び、管理する必要があります。実績を定性的に観測することで、目標達成の状況や、その修正点などを的確に把握できるようになります。
景品表示法
正式名称を「不当景品類及び不当表示防止法」といいます。商品やサービスなどの内容や価格などを偽って表示すること、いきすぎた景品の提供を規制する法律です。
当然ですが、メーカーやサービス業者は、売上を拡大するために、消費者の目を引くような広告表示を常に模索しています。しかし、1960年代にはその誇大な表示、もしくは虚偽の表示が消費者の利益を著しく損ねているとして社会問題になりました。その結果生まれたのが景品表示法です。たとえば、無果汁であるのにそのことを明示せず、かつ商品名に果実の名前が含まれている飲料を販売した場合、消費者に適切な情報を提供していないとして処罰の対象となります。web広告においても同様に、集客を狙うあまり客観的事実を歪曲した情報を掲載した場合は同法の取り締まりの対象となります。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、顧客や顧客になりうる潜在顧客にとって有価値と思われるコンテンツの提供を継続することで、売上げの拡大を図るマーケティングの手法です。一見で終わらない常連客に顧客を育て上げるには、魅力的だと思わせるコンテンツ作りと、それを発信するための「自前」のメディアを持つことも重要になります。
かつて、情報とはマスメディアや企業から受け手である消費者に(基本的には一方的に)発信されるものでした。しかし、インターネットによってだれもが情報発信者になりうること、そして検索技術やソーシャルメディアの発達によって、より活発な情報交換が可能になったことで、消費者はより自由な意思をもって選択し、行動する主体へと変化しました。そのような自ら動く消費者が興味をもつようなコンテンツを用意する必要があるという考えがコンテンツマーケティングの根幹にはあります。ブログやオンライン動画、ダウンロード可能なペーパーなどを利用し、顧客に消費行動を喚起していくという点で、従来の「売りにいく」から「買いにきてもらう」という発想の転換が見て取れます。