ECコンサルでサポートさせていただいているECサイトさんもリターゲティング広告を活用されているところが徐々に増えてまいりました。今回はリターゲティングについての基礎とリストの作成に関してです。
1. リターゲティング広告とは?
リターゲティング広告とは、サイトに訪問したユーザーに対して、その後他のサイトなどに訪問した際に表示する(追いかける)広告です。
自社のECサイトにリターゲティング広告用のタグを設置することで、「いつ、どのページにきたか」という情報を保有し、その情報をもとに配信リスト(ターゲット)を作成することが可能になります。そのリストごとに配信設定を行っていきます。
例えば、「商品ページに訪問したが、購入完了ページに訪問しなかったユーザーだけに30日間、1日の広告表示回数を20回として配信する」などの設定が可能です。
ECコンサルでサポートさせていただいているECサイトさんもリターゲティング広告の活用がずいぶん増えてきましたが、各社設定をみてみると、リストや配信設定に関しての最適化が行われているECサイトさんはほとんど見たことがありません。
2. リターゲティング広告を行うためのDSPの種類は?
リターゲティング広告を行うためにはDSPといわれるサービスを活用します。
様々な種類がありますが、自社で運用する場合はGoogleかYahooのDSPを使うのがいいでしょう。
それぞれ特徴がありますが、GoogleとYahooを比較すると、Googleの方が多くのボリューム(表示)をできることが多く、まずはGoogleの
リマーケというサービス活用をしてみましょう。
今回はリターゲティング広告のツールとして一般的であり配信ボリュームも大きいGoogleのリマーケを例に出してリストの作成方法に関して説明していきます。
3. 広告の配信リストとは?
広告を配信するターゲットのグループをリストといい、細かく設定することができます。
設定の基礎になるのは、「どのページに訪問したか」という情報です。
「どのページ」という情報は全ページをURL単位で指定できます。
また、ECサイトには多くのページが存在していますが、大きく分けると下記のページになります。
・トップページ
・カテゴリページ
・検索結果ページ
・商品ページ
・決済ページ
・購入完了ページ
・コンテンツページ
・他インフォメーションページ
みていただくとわかる通り、購入完了ページが基本的には存在することから、購入完了したユーザーという特定もできることになります。
これらの情報から、下記のように細かいリスト、つまりターゲットを作成することが可能になります。
「●●のカテゴリページにきて購入完了ページに訪れなかったユーザーリスト」
「購入完了ページに訪れたユーザーリスト」
「●●と●●の商品ページにきたが、トップページには訪れなかったユーザーリスト」
代理店などに依頼している場合は一度設定をチェックしてみることをお勧めします。
このリストの最適化により、広告の費用対効果が大きく変わってきます。
4. リスト作りで注意する点は?
前述した通り、リストはかなり細かく設定をできますが、リスト内のユーザー数が少なすぎると配信ボリュームが少なくなりすぎてしまい、効果検証が困難になります。そのため、リストの数が小さくならないように、現時点の訪問者数を加味して、設定するリストの幅を調整しましょう。
5. リストのボリュームを増やすためには?
リストのボリュームを増やすために、設定を細かくしすぎないということがありますが、ゆるくし過ぎすると、そもそもリターゲティング広告の効果が落ちてしまいます。そこで、下記のような手法で効果が高そうなリスト数の最大化を図ります。
そのために効果的なのが、ある程度細かめのキーワードに対してのリスティング広告やSEOにおけるサイトへの集客強化です。
リスティング広告において単価がたかかったり、SEOにおいて難易度が高い傾向にある、購買かなり近いモチベーションのユーザーが検索するようなキーワードよりは、少し購入モチベーションが落ちるが、リスティングがかなり安価であったり、SEOの難易度がかなり低いキーワードでの安価なロングテール流入増加を図ります。
それにより、コストをかけずに訪問者が増加し、リストが増えていきます。リターゲティング広告では潜在層へのアプローチもリスティングなどと比べて効果的であるため、費用対効果がこれでも結構あったりします。
是非お試しください。
次回は作成したリストを使用した配信設定に関してです。
Hameeコンサルティングでは、
ECコンサルサービスにてリターゲティング広告のサポートなども行っております。お気軽にお問い合わせください。